情報提供

2025/11/02 Sunday 12:07

タンザニアの港湾状況について

アフリカ担当の阿部です。
季節はすっかり秋めき、気温がぐっと下がって体にこたえる日が続いています。
自宅で飼っている亀も、寒さのせいか動きが徐々にゆっくりになってきました。
この亀との出会いは突然で、昨夏の早朝散歩の際
自宅前の道路をのこのこ歩くところを発見し保護しました。
拾った当初は体長約5センチの小さな亀で近所に川や池もなく
絶対にどこかのお宅の脱走亀のはずですので、3日間にわたりご近所を
訪ねましたが飼い主は見つかりませんでした。今では10センチを超えるまでに
成長し、先日わが家に迎えて1周年を迎えました。
名前はかめちーです。

一方で、タンザニアについても出港遅延の可能性がある情報が
タイムリーに入っており、同国では選挙に伴い港湾活動や輸送に
遅れが生じている模様です。ダルエスサラーム港では港湾業務の停止に加え
市内での貨物移動制限やインターネット障害も報告されています。
日本では選挙で輸送に遅れが出ることは考えにくいですが
タンザニアでは選挙活動が地域社会に大きな影響を及ぼすことを
現地での経験から思い出しました。
ある村では簡素な住居の屋根にソーラーパネルが設置され
別の村では道路の大規模工事が進められており、
いずれも候補者が選挙で票を獲得するための施策だと聞きました。
なお、選挙後もこれらの事業が継続されるかは不明です。

コーヒーの出港拠点であるダルエスサラーム港の停滞は、弊社取扱い商品の
出荷計画にも影響を及ぼす可能性があります。
引き続き、港湾の稼働状況、市内物流の制限、通信障害の回復見通しを注視してまいります。

2025/11/01 Saturday 18:31

アシタネ 風味もおいしく環境にもやさしいコーヒー

当社グループでは化学肥料由来の温暖化ガス発生を減らすための取り組みを
各地で進めています。
先行して取扱のはじまったブラジルについて、品質指標を共有します。
またまた一般品を50とした時の偏差値で表します。

脂質量(栽培の良さ) 52
熟度(収穫の良さ) 63
ショ糖量(栽培と収穫の良さが総合的に反映される甘いカラメル香の素の量)67

なかなかのスコアです。肥料コントロールとの直接的な因果関係は不明
ですが、「おいしくて環境にもやさしいコーヒー」。今までのロットの
データからはそう言えます。機会があればぜひお試しください。

石脇

2025/10/26 Sunday 22:54

エチオピア豆のスクリーンサイズと美味しさについて

アフリカエリア担当の鈴木です。

今回はエチオピアのスクリーンサイズと美味しさについて、思う事を少々書いてみたいと思います。
小粒である場合に、身がギュッと締まり濃厚な味わいになることを皆さんの体験の中でも感じたことがあるのではないでしょうか。
私も、アフリカ担当をしている中で特にエチオピアで、高標高×小粒の場合にその確率が高い事を感じることが多々あります。
エチオピアでは、国の規格がスクリーン14UPですがこれを下回るロットとたまに巡り合います。
ロースターさんによっては、粒が小さすぎて焙煎機のパンチから漏れ出て使えない、というレベルのモノもあります。
今回私が考えているのは、何故そうなるかの理論の前に、そのような調達が出来ないか?です。
2023年に入港したグジ チルフィートG1 WASHEDのロットは著しくスクリーンが小さいロットだったのですが、ここ数年で一番品質が良かったのに加え
入荷後1年以上経過しても尚その風味がキープされていたことに驚きました。

この検証と、調達方法の模索について今調査を始めました。
ロジック的にはそう難しくないように思えますが、現地の実情を踏まえたときに継続性を含め実現可能なのかどうか、非常に興味が湧きます。
皆それぞれに求めるものの量や、基準、価格等々あると思いますが、我々にしても我々がお客様に届けるものを毎年より良くしていく義務があると強く感じます。
現地の事を知り、向き合い、その結果をお客様に届け、楽しみに毎年コーヒーを買っていただけるようにこれからも努力を積んでいきたいと思います。

今回はふわっとした内容になりましたが、今後この件に関してもより詳細にアップデートができる様調査を進めていきます。

アフリカエリア担当:鈴木

2025/10/18 Saturday 23:10

ヒュッゲとキャンプ、そしてアジア

アジア担当の橋本です。
先日、会社で「未来フォーラム」という、グループ会社も巻き込んで会社の未来を語るイベントがありました。初めましての方もいて少し緊張しましたが、全体として目指す方向性を再確認しました。弊社は「世界の食の幸せに貢献する」をミッションに掲げています。
最近、企業の価値やブランディングについて考えることが増え、ミッションやバリューなどの横文字を見ると、中二病が発動してついつい覗きに行ってしまいます。
そんな中、週末に学生時代の友人と久々にキャンプへ。寝袋とマットを新調しました。Nuucaという企業の製品なのですが、企業ミッション/紹介文が面白かったので、HPから一部下記します。製品自体の品質レベルも高く、非常に満足しています。

引用開始
Nuucaのミッション
Nuucaは「大切な人と『心がつながった』『記憶に残る』体験をつくり、その関係性を深め、人生の豊かさの向上」に貢献する。
そのために私たちは、このようなミッションを掲げました。私たちは、単にキャンプ用品を提供するのではなく、Nuucaの商品をお使いいただく方が、キャンプという体験を通じて、大切な人との「心がつながった」一生記憶に残る体験を創出することに貢献します。
Nuucaの想い
残念ながら最近、「日本は幸福度の低い国」という報道や調査を目にすることがあります。便利で安全で、四季もあり自然も豊かな国なのに、何が足りないのでしょうか。人が幸せなのは、「大切な人と心がつながる」とき。
人はどんな時に幸せなのか? それは「大切な人と、心と心がつながる時」ではないでしょうか。子どもまでがスマートフォンを持つようになり、便利になった一方、デジタルな情報のやり取りに多くの時間を使っている現在だからこそ、以前にも増して「人と人とがつながる体験」が大切になってきていると感じます。
そんな時、私は「ヒュッゲ(Hygge)」という言葉を知りました。
「居心地のよい時間」を表す北欧の言葉「ヒュッゲ」——「心地よい時間」「日々を楽しく過ごす心の持ち方」「人と人との触れ合いから生まれる居心地のよさ」などを指す言葉です。
(中略)
キャンプはヒュッゲそのもの
「キャンプとは何か?」今まで深く考えたことはありませんでしたが、私たちは「キャンプは、ヒュッゲそのもの」であることに気がつきました。なぜなら、キャンプは「日々のしなければならないこと」から解放され、家族や仲の良い人たちとの時間をリラックスして楽しむ時間だからです。「炎」「暗闇」「風の音」を感じて、人間の感性が研ぎ澄まされる時間だからです。
——
「焚き火を眺めながら、たくさんの話ができたこと」
「暗闇の中を子どもと一緒に手をつないでトイレに行ったこと」
「一緒に星空を眺めたこと」
「朝早くコーヒーを飲みながら、夫婦で会話したこと」
私たちNuucaは、多くの方に、忙しい生活の中で少なくなっている「ゆったりとして、幸せを感じるヒュッゲな時間」を過ごしていただきたいと思っています。
引用終了

キャンプは非日常を味わえるし、気心の知れた人とゆっくり時間を過ごせるのが貴重ですよね。私は焚き火前で脳内BGMが流れ出します。
個人的なヒュッゲ(居心地のよい時間)は、飛行機の中。特に生産国に足を運ぶ時は、わくわくとどきどきが同居して、機内の狭い席で「あーでもない、こーでもない」と思考がぐるぐるしている瞬間がヒュッゲです。来月中旬からアジアの国々をいろいろ見て回る予定なので、またここでその時の感想を共有します。機内でのビールは控えめにします。

2025/10/13 Monday 07:16

SCAJ2025と日本市場

ブラジル担当の笹嶋です。
少しタイムリーさには欠けますが、先月末SCAJ2025が無事終了したとのことで、出展されていた方は改めてお疲れ様でした。
これまでは出展者側として携わることが多かったのですが、今回は視察、カップ会、セミナーなど全く別の立場で参加させていただきましたので、少しですがその立場から振り返ってみました。

南1-2ホール(B2B)だけで8万人近い方が来場されていたとの公式情報がありましたが、個人的には昨年よりも会場は動きやすい印象でした。(運営さんの会場作りの賜物?)
また、今年も焙煎機に関してのブースはもちろん、ドリッパーなどのコーヒー関連商品のメーカー・代理店さんの出展が今年はより多くなったと感じました。他にも新規開業者や、最終消費者に向けた内容が今年も多く、ヴィレッジの盛り上がりも含め、コーヒーラバーがまだまだ増えている!と明るい気持ちになりました。
一方で生豆関係のブースはややおとなしい印象でしたが、セミナールームなどを活用されてうまく囲い込みを行う業者も多く、参加はできませんでしたが内容が非常に気になりました…

そんな中で今回ブラジル担当としてブラジル関係のカップ会などにも参加させていただきました。ラインナップにはゲイシャ、パカマラなどもありましたが、アララやパライゾといったブラジルならではの品種も多くラインナップされており、土地に合った栽培品種や精選方法により、ブラジルコーヒーのポテンシャルがより洗練されているのを感じました。
ただ、スペシャルティレベルのコーヒーがこれほど多様で高品質になっている一方で、国際相場や為替の影響といった現実的な課題も、特にブラジルに於いては無視できないことも改めて感じています。
この厳しいマーケット状況の中で、こうした素晴らしいコーヒーたちをどのようにお客様に届けていけるか。
今回のSCAJで得た刺激を、今後の商品開発やブラジル産コーヒーの新しい価値提案にしっかりと繋げていきたいと考えています

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