情報提供

2025/06/12 Thursday 01:00

タイスペシャルティーコーヒーのトップ品質をカップしてみる

久しぶりの投稿となります、タイ石光の橋本です。
タイはすっかり真夏の季節となり一年で最も来てはいけないくらいアツい時期となりました。


さて、そのサマーシーズンを迎えるとタイ産コーヒーの流通が活発になる時期になるわけですが、今年も大変光栄なことに、タイスペシャルティーコーヒー協会からタイ産コーヒー品評会の審査員を拝命いたしました。今年で3年目となります。

ウォッシュド、ハニー、ナチュラルの3カテゴリーに分かれてタイ国内全国各地のコーヒー生産者からコーヒー原料が送られてきます。そこから認定センサリージャッジが予選の評価を行い、決勝ラウンドに進んだ優良ロットがインターナショナルジャッジも追加されて再び評価され、最終ランキングされていきます。


昨年は全体で440ロット、今年は351ロットの中から精選別にトップ10が選出され、オークションで落札されていきます。


ちょうど先週まで予選ラウンドを行い、今週(6月9日の週)決勝ラウンドを実施しています。
全体的に昨年より品質は上がっているように感じられ、生産者並びにコーヒー関係者すべてに敬意を表したいと思います。とても素晴らしいコーヒーに出会えて仕事を超えて感銘を受けております。


栽培品種は最近ではゲイシャやジャワ、ティピカ等も増えており、トップクラスはほぼこういったラインアップになりますが稀にハイブリッドであるカチモールも入ってきます。しっかりと丁寧に真摯に品質に向き合いながら創り上げていることを考えますと、自然と生産者に拍手を送りたくなります。


若いジャッジの皆さん、また国際審査員の皆さんやスタッフの熱意ある言動から多くの学びと気づきをいただいております。私もコーヒーの経験は20年を超えてきていますがいつまでも刺激を受けながら日々勉強していき、この成長真っ只中であるアジアのコーヒー産業に関わっていきたいと強く思っています。


是非機会があれば皆様もタイのコーヒーを飲んでみてください。きっと世界に負けない風味のタイコーヒーを楽しんでいただけると思います。

2025/06/08 Sunday 19:40

成分で捉えたマグダレナの実力

NIRの分析結果を使って当社プレミアムコーヒーの実力を評価
してみましょう。まずは先日入港したばかりのコロンビアの
プレミアムコーヒー「マグダレナ」から。

直近のコロンビアEX(データ数50)の平均値、標準偏差を
使って、先日入港したロットの偏差値を計算してみました。

脂質に関しては 43.2 とちょっとものたりなさの残る数値
でしたが、熟度は 65.9 と丁寧な収穫、選別がうかがわれます。
特筆すべきはショ糖濃度で、その偏差値はなんと 82.2 !

他よりもたっぷりと香りの素の入ったコーヒー、
他よりも渋味の素の少ないコーヒーです。
その甘い香り、なめらかな口当たりをぜひお楽しみください。

石脇


2025/06/06 Friday 21:53

産地視察中の安らぎ

アジア担当の橋本 工です。
週末のコーヒーインストラクター1級の講習会で仙台の地に来ております。暑いかと思いきや、少し肌寒く、東北の風を感じています。

今回はドーミーインに宿泊し、サウナも満喫予定です。最近は草加の健康センターに行ったり、渋谷サウナスに行ったり、有名どころの散策をしているのですが、ブラジルでもサウナがありまして、ここで一部ご紹介します。

【Blue Tree Paulista Hotel】
サンパウロのパウリスタ通り近くにあるホテルです。弊社の定宿でしたが、最近は値上がりが激しく、なかなか泊まるのには勇気がいります。サウナはジムとプールがあるフロアにありますが、常時入れるわけではなく、受付の方にサウナ室のスイッチをONにしてもらうよう、片言のポルトガル語で頑張ります。暑くなるまで20分ほどかかるので、その間は部屋でくつろいでから入室します。最高60度くらいですが、ちょうど良いです。外気浴スペースはありませんが、水シャワーで十分。3セットくらいすると、時差ボケと旅の疲れが少し和らぎます。日本のように裸で入る文化はないので、水着必須です。

【Class Hotel Varginha】
ブラジルの今のコーヒーのハブはサントスではなく、バルジニアです。そのバルジニアの宿といえばクラスホテル。コーヒーのバイヤーはバルジニアに視察に来ている際、大体ここに泊まっており、欧米大手ロースターのバイヤーらしき方々をよく見かけます。こちらもジムとプールがあり、サウナはミストサウナです。故障していることもあったり、たまに強い洗剤の匂いがあったりしますが、入れる時は嬉しくなります。ここが良いのは外気浴スペースがあること。プールサイドにチェアがあるので、水シャワーの後はここで“ととのう”ことができます。これがかなり良く、ブラジルで体験したサウナの中で一番といえます。

以上です。私からのメールの返信が遅い場合は、「ここでゆっくりしているのだな」と思ってもらえるとありがたいです。いろんな国のサウナに行ってみたいので、おすすめがある方は教えてください。

2025/06/01 Sunday 21:57

初のブラジルに向けて…

最近夢にも相場・為替にまつわるようなことが出てきている、笹嶋です。
ブラジルの収穫もすでに始まっていることから、相場自体は落ち着いてきている印象はありますが、現地からの収量の情報もまだまとまっていないようですので、おちつくのにはまだ時間が掛かりそうですね…

さてタイトルの通り、7月から約1ケ月ほどブラジル出張に行ってまいります。
産地訪問としては3か国目になりますが、ブラジルの地を踏むのは初。
ワクワク:不安=5:5くらいの気持ちですが、まずは現地でサプライヤーをはじめとするみなさんとしっかりコミュニケーションをとり、関係性を作っていきたいと思います!

またそれに伴いみなさまが抱えられている、ブラジルコーヒーに対してのご意見・要望もお聞かせいただければと思います。ご訪問などを通してぜひ色々お聞かせいただければ幸いです。
商品づくり、ブラッシュアップに活用させていただき、皆さまにしっかりお返しできるようにいたします<(_ _)>

2025/05/23 Friday 17:32

中米の主要生産国についてアップデート

中米&ベトナム担当のパウです。

今週は中米の主要生産国及びベトナムについて簡単に最新情報をアップデートさせて頂きます。

グアテマラ: グアテマラのコーヒー生産量は、2024/25年度から2025/26年度にかけて1%未満のわずかな増加で比較的安定すると予測されています。2025/26年度の生産量は、60キログラム袋で354万袋と予測されています。24~25年の数か月間、天候が良好であったため、作物の生育には大きな恩恵がありました。

ホンジュラス: 地価格の高騰と予想を下回る生産量、そして継続的な出荷遅延が相まって、輸出業者にとって厳しい状況が続いています。多くの輸出業者は、流動性制限により契約数量の確保に苦戦しています。コンテナの供給は依然として限られているものの、輸出の流れは改善の兆しを見せ始めています。
最近の降雨量は不規則で、ニュークロップに向けた開花も不安定です。生産量に関する評価はまだ時期尚早です。

ニカラグア: 輸出業者によると、一部の船会社は1ヶ月に及ぶ遅延の後、船積みスペースの確保に取り組んでいるようです。コンテナの供給量は限られていますが、輸出業者は状況の改善を期待しています。依然として大量のコーヒーが出荷を待っています。
ICEアラビカ市場の高騰にもかかわらず、生産コストの上昇と流動性制限は小規模生産者の収益性に影響を与えています。ニュークロップの開花は今のところ順調です。しかし、生産者はハリケーンシーズンが終わるまで生産量の見通しを発表することをためらっています。

ベトナム: ベトナムの主要コーヒー生産地域では、中央高地の雨季の到来に合わせて今月は降雨量が増加しています。現在の天候はコーヒー栽培に適していますが、過度の雨はさび病のリスクを高める可能性があります。
今月初め、ベトナム国家統計局は25年1月~4月のコーヒー輸出量が前年比9.8%減少したと報告し、長期にわたる高価格環境下で農家が販売を急ぐ必要性がないことを強調しました。

以上、ご参考になれば幸いです。

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