中米&ベトナム担当のパウです。
今週は中米の主要生産国及びベトナムについて簡単に最新情報をアップデートさせて頂きます。
グアテマラ:収穫はほとんど終了しており、いくつかの地域(特にウエウエテナンゴのような高地)ではまだ少量のコーヒーが収穫されているが、量は限定的。オリエンテやアティトランのような地域の多くのウェットミルはシーズンを終えすでに閉鎖されている。現時点で生産量の約35%が輸出されている。ANACAFEの予想では、総収穫量は310万袋(60kg)とされているが、多くの輸出業者は昨年より10%減少し、約270万〜280万袋(60kg)になると考えている。先週のニューヨーク相場の下落を受けて、国内価格は上に調整された。
一部地域では最初の雨が見られ始めているが、サイクルとしては非常に早い。しかし、今のところ次の収穫についての懸念には至らない。現時点での栽培サイクルとコーヒーの木の状態から判断すると、次の収穫は今回よりも増加することが示唆されている。
ホンジュラス:収穫は標高2000メートル以上の地域を除いて終了しているが、輸出業者が先物契約をカバーし続けているため、パーチメントコーヒーはまだ倉庫に納品されている。最近の納品では、生産者が国内マーケットでの高値に伴い収穫量を最大化しようとしているため、いくつかの輸出業者からは、ディフェクトカップの発生率が高くなっていると報告がある。
コルテス港では慢性的に物流面の課題があるものの、2024/25の輸出量は現在2.33百万袋(60kg)の登録があり、2023/24の同じ時期と比較して10%の増加となっている。平均輸出価格は2023/25年と比較して81%増加し、46kgあたりUSD 346.61と報告されている。コーヒー輸出から得られた総価値はこれまでのところほぼ2倍となり、2023/34年と比較して99%増加している。
ニカラグア:収穫は約95%完了しており、現在は出荷に全ての注意が向けられている。季節外れの雨と労働力不足の影響により、最終的な生産量は当初の見積もりよりも約10%低くなる可能性がある。ニューヨーク相場の高騰と歴史的な価格にもかかわらず、このシーズンは地元企業にとって非常に厳しいものとなっており、高額な資金調達コストと物流の問題が流動性に影響を与え、供給リスクを増加させている。
コリント港における物流状況は依然として混乱しており、予約が何度もキャンセルされたり延期されたりしている。コンテナの供給が限られており、大手輸出業者が優先されている状態。
ベトナム:ベトナムでは農家の販売が依然として遅れている。輸出業者は収穫量のうち70%未満が売却されていると報告している。中央高原地域では、現在暖かく乾燥した天候が続いており、これから訪れる雨季に備えている。2025/26シーズンの全体的な天候の見通しは現在のところ良好である。
以上、ご参考になれば幸いです。