情報提供

2026/02/21 Saturday 22:56

新商品を考える

ブラジル担当の笹嶋です。

先日、橋本とともに銀座で開催中のコーヒーイベントに参加してきました。イベント開始の10時ごろから会場にいましたが、時間の経過とともに来場者が増え、退場時にはどのロースターにも長い列。コーヒーへの関心の高さをあらためて実感しました。熱量のある新進気鋭のロースターに加え、イタリアのバール文化に焦点を当てたブースや、ネルドリップを大きく打ち出したブースもあり、日本のコーヒー史が会場に凝縮されたような面白さも感じました。

会場では、ブラジルの新商品アイデアを含め、これからの市場に受け入れられる商品とは何かを考えながら試飲を重ねました。嫌気性発酵をはじめ、耳慣れない英語名のプロセスを掲げたコーヒーも多く、興味深いものをいくつも味わい、学びの多い時間でした。一方で、総量で1リットルも飲まないうちにギブアップ…。飲み疲れしないこと、そして毎日飲めるか(価格面・風味面の両方)という視点の大切さも、改めて強く意識しました。

このイベントを通して、ではありませんが昨年からミナスジェライス州・南ミナスのリージョナル商品を水面下で企画しています。同エリアは、セラードやモジアナなどの有名産地と比べると一農家あたりの規模は小さいものの、テロワールが表れやすく、さまざまな風味にフォーカスしたアイテムを提案できる可能性があります。日常使いできる価格帯と、飲み疲れしにくい味わいの両立を目指したラインナップです。

ご興味のある方は、ぜひ営業担当までお声がけください。まずは一度、お話しできれば幸いです。
なお、ブラジルらしいナッツの甘みを軸にした規格は一足先に少量ですが入荷済みで、サンプルのご用意もございます。ぜひお気軽にご依頼ください。

2026/02/15 Sunday 15:39

コーヒーが認知症に効く!かも

先日発表された論文”Coffee and Tea Intake, Dementia Risk, and
Cognitive Function
” がちょっと話題になったので共有しときます。

これはアメリカで10万人以上を対象に最長40年以上調査した結果
をまとめたもので、2-3杯/日のコーヒーもしくは1-2杯/日の茶を
摂取する週間は認知症のリスクを低下させているというものです。
カフェインレスではその効果は見られず、少なくともカフェイン
が何らかの作用をしているようです。機構が明らかになると信頼性
はグッと高まります。今後に期待しましょう。

石脇

2026/02/13 Friday 14:11

中米の主要生産国についてアップデート

中米&ベトナム担当のパウです。

今週は中米の主要生産国及びベトナムについて簡単に最新情報をアップデートさせて頂きます。

グアテマラ: 全体的に見て収穫は非常に順調です。コーヒーの供給が安定しており、品質も高く保たれています。しかしながら、ここ2週間の寒波の影響でコーヒーの供給が少し停滞しており、全体的な成熟が遅れています。NY市場での価格下落により国内価格が高騰し、その結果、コーヒー豆の値段も上昇しています。収穫は4月~5月頃までずれ込むと見込まれています。

産地より弊社のオリエンテナチュラルを準備中の写真が届きましたので、共有いたします。チェリーはパチオで天日乾燥中:

画像の確認

ホンジュラス: ここ2週間ホンジュラスは寒冷前線の影響を受け、コーヒーの収穫ペースが鈍化しています。現在の収穫進捗は地域によって異なりますが、およそ50〜60%と見込まれています。天気予報では来週も低温と雨が続くと予測されており、それに伴って乾燥作業とコーヒーの品質への潜在的な影響に関する懸念が高まっています。さらに、マルカラ地域では歴史的な低温が記録されています。現地の価格は、主にコーヒーの供給減のため堅調に推移しています。FOBディファレンシャルは引き続き大きな幅を示しており、特に在庫を持つ輸出業者からは、2026年3月限の先物契約に対し一部積極的な価格でのオファーが見られます。
IHCAFEの速報輸出データによると、2023年10月から2024年1月までの期間に合計110.3万袋(60kg袋換算)が輸出されました。これは、2022/23年度の同時期と比較して大幅増の121%に相当します。特に2023年12月と2024年1月は輸出が活発な月でした。

ニカラグア: 収穫は現在最終段階に差し掛かっており、約85%が収穫済みと推定されています。高地では涼しい気温といくらかの降雨が報告されている一方、製粉所や倉庫がある低地では、より乾燥した状態が観測されています。現地の市場は、主にコーヒーの供給が逼迫していることと、当初の予想を下回る生産量に起因して、高止まりしています。この状況は、輸出業者が未履行の契約をカバーするため、積極的に調達を進めるよう促しています。

ベトナム: 1月のコーヒー輸出量は合計89,000メトリックトンに達し、その価値は約4億3,330万ドルでした。これは前年同期比で、輸出量で20%の増加、金額で8.6%の伸びを示しています。現地の報道によると、国内供給の逼迫と現地価格のわずかな上昇を受け、農家はコーヒーの出荷を手控え、後で売却する方針を示しています。生産者は、一貫して高値が続いたことで得た利益により資金が潤沢なため、差し迫って売却する必要はない状況です。立ち上がりの遅れにより、収穫作業は現在、3月までずれ込む見込みで、最も標高が高い地域での作業が最終となります。

以上、ご参考になれば幸いです。

2026/02/08 Sunday 16:02

ただの小粒なのか未成熟がゆえの小粒なのか・・・

小粒なコーヒーには2つの種類があります。1つは高地産などによく
見られる「完熟小粒」、もう1つは十分に熟さない状態で収穫された
ことによる「未成熟小粒」。小粒のものは大粒のものより価格が安く
なりがちですので、粒の大きさが問われない状況でうまく完熟小粒
を見つけることができるようになれば、コーヒーの目利きのレベル
は数段上がったといえます。

その助けとなり、検証のツールにもなるのがたびたび採り上げて
いるNIRです。完熟度もその結果として現れるショ糖量も簡単に
測ることができます。

最近の測定結果の中にタンザニア プレミアムコーヒー、ゴールド
マインのAAとABが含まれていたので比べてみました。飲み比べる
と遜色ない感じ。ABに完熟小粒の予感が。さて、結果やいかに。

AA ショ糖量70 熟度66
AB ショ糖量72 熟度66 (いずれもFAQ ABの平均値を50とした偏差値)

数値上もABのAAに負けないおいしさがうかがえます。
コーヒー生産国の規格はどこも緩く、買い物上手になるには
目利き力UPが重要です。そのお役立ちツールとして当社のNIRを
ご活用いただければと思います。

石脇

2026/02/06 Friday 15:06

コロンビアコーヒーの風味トレンド変化

コロンビア担当の花岡です。

先日コロンビアセミナーを行う機会があり、その準備で生産量や価格動向など過去からのデータを色々と漁っていました。
その中で興味深い発見だったのが、コンテスト入賞ロットのトレンドの変遷です。

コロンビアでは毎年FNC主催の全国コンテストが行われているのですが、10年以上前は入賞ロットのほとんどがウォッシュドで、ナリーニョやサンタンデールなど伝統的な産地の入賞が目立ちました。
そこから数年経ち、2020年頃にはダブルファーメンテーションやロングファーメンテーションといった発酵系のロットが大半を占めるようになり、生産者にも消費者にとっても大流行しました。また、入賞するエリアも入れ替わり、現在に至るまでアンティオキアとウイラの二強が続いています。
そこから数年間で派手な発酵系は徐々に数を減らし、昨年の2025年開催では、ウォッシュドに続いてハニーとナチュラルが多く入賞しました。コロンビアのナチュラルはなかなか品質が安定せず難しいという印象をもたれがちですが、近年は生産技術も上がり、私自身もコロンビア国内のスペシャルティーカフェでは高品質なナチュラルを飲む機会が増えました。

そして最後に注目すべきは、単一品種の再評価です。
近年までは、入賞したロットごとに品種は特定されていませんでしたが、昨年は品種が評価項目に加わり、ゲイシャやカトゥーラチロソ、ピンクブルボン、タビといった品種の入賞が目立ちました。 さび病蔓延の時代を経てここ15年間で9割ものコーヒーがハイブリッドに植え変わったコロンビアですが、トップスペシャルティにおいては、単一品種による付加価値が国内外から再度評価を得るようになってきたと感じています。

トレンドは移ろっていきますが、美味しいコーヒーをしっかりと作る生産者を見つけ、安定して皆さまにお届けするという我々の仕事は変わりません。これからもぜひご用命ください。

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