情報提供

2026/04/12 Sunday 17:27

コーヒーグラウンズは肥料になるのか?

コーヒーグラウンズはそのまま畑に撒くと肥料になるというネット記事を
よくみかけます。お客様からよくいただくご質問の1つでもあります。今回
はこのテーマ「コーヒーグラウンズ肥料説」について少しまとめてみたい
と思います。

これまでに出されたいろいろな論文の中にはキャベツとか豆とかで肥料と
しての効果が示された事例はあります。その一方で逆に植物の生長を阻害
するという論調も目立ちます。カフェイン、ポリフェノールなどの影響に
よるものと考えられており、主流はこちらです。当社の過去の実験でも
「肥料というよりはむしろ除草剤」という結論が得られています。

では肥料にならないのか?というと必ずしもそうではありません。
全日本コーヒー協会のサイトには以下のような記述があります。

「抽出後のコーヒー粉は、ガーデニングなどの肥料や堆肥に活用できます。
ただし、そのままの状態でまかずに発酵させてください。抽出後のコーヒー
粉を腐葉土と混ぜることで発酵が進み、肥料になります」

ひと手間加えることで状況は変わりそうです。過去の論文にも同様の記述
が多く見られます。私は一度ミミズに食べてもらってから肥料にしていま
したが、処理済みのコーヒーグラウンズだけでオクラをひと夏楽しむこと
ができました。

From Seed to Cup から From Seed to Waste へ。ちょっとずついろいろと
お試しいただければと思います。

石脇

2026/04/06 Monday 10:47

日本のコーヒー市場を外から見る

アジア担当の橋本です。
先日、学生時代に親しくしていた韓国の友人が観光で日本に来ていたので、久々にご飯に行きました。
その彼曰く、日本でコーヒーを飲むには一苦労だ、と言っていました。話を聞いてみると、韓国ではデカフェしか飲まない、と。彼は私と同じ30代半ばですが、体調に気を遣ってのことのようです。最近はデカフェ商品も出てきていますが、アメリカや韓国のように当たり前にあるか、と言われるとクエスチョンマークです。
そして、日本はコーヒーが「濃い!」と言っていました。カフェに行って普通のコーヒーを薄めで、と頼もうとしたら変な顔をされたようです(彼の日本語はネイティブ並みです)。
最近東京に出てきた韓国系のマンモスコーヒーなどはアメリカーノで大容量提供などをしていますが、カウンターコーヒー含め飲み方の多様な提案は、インバウンド需要を取りに行く場合には良いかもしれません。
私個人としては濃いコーヒーが好きですし、彼から上記のことを濃い梅酒ロックを飲みながら言われたので説得力に少し欠けますが、楽しいひと時となりました。

2026/04/05 Sunday 12:00

ブラジル産地状況

ブラジル担当の笹嶋です。
4月に入り、多くの新入社員らしき社会人の姿を見かけるようになりましたね。また私達自身も同じく4月から新年度を迎えました。
私自身は毎年新入社員気分でしたが、気づけば入社して7年?経っておりました…新入社員に負けないようなフレッシュな気持ちを忘れず、(少しは落ち着いて…)新しいシーズンも走り出したいと思っています。

一方でブラジルの新入社員…今期収穫を迎える果実に関しては成熟がさらに進んでおり、各社・各団体の見立てを見ていても、バンパークロップになることがほぼ確定的になっているようです。
また例年よりもやや早めの段階から収穫が始まりそう、という声もありますが、これには下げ相場を懸念した農家が早めに収獲して高いうちに売りたい、という思惑もあるようで早めの収穫物に関しては品質の懸念も出てきそうです。
但し現段階ではニュークロップ(最短7月後半積みくらい)であっても産地価格はやや高い印象で、依然農家側に資金的な余力がかなり残っていることも伺うことが出来ます。
中東情勢も踏まえると輸入諸経費などの懸念は残りますが、引き続き状況見ながらご提案など進めさせていただければ幸いです。

2026/03/25 Wednesday 18:34

中米の主要生産国についてアップデート

中米&ベトナム担当のパウです。

今週は中米の主要生産国及びベトナムについて簡単に最新情報をアップデートさせて頂きます。

グアテマラ: 全体的に、今年の収穫は非常に良好でした。収穫の初期にはほぼ一ヶ月にわたる寒波があり、遅延を引き起こしましたが、チェリーの受け入れ量は迅速に通常のレベルに戻りました。
ここ数週間、ウェウェテナンゴとオリエンテ地域で降雨が記録されており、これがコーヒーの受け入れにわずかな影響を与えています。これらの地域では、まだ収穫の30~40%が残っており、特に標高の高い地域に集中しています。アティトラン地域では、収穫はほぼ終了しており、コーヒーの流入量はすでに非常に少なくなっている。高品質なコーヒーの入荷はほぼ完了しており、現在届いているコーヒーは全体的に欠陥が多く、品質にばらつきが見られている。
国内ではすでに暖かい気候が始まり、5月の第2週目には雨季の到来が予想されている。

ホンジュラス: 収穫はほぼ完了に近づいており、高地の農場では好天に恵まれ、収穫作業が続けられています。最終的な収穫量は約560万~580万袋(60kg入り)と見込まれ、前年比約15%増となる見込み。25年10月から26年2月までの輸出総量は250万袋で、前年同期比100万袋増となった。3月16日時点で、今月の輸出量は96万5316袋に達し、2025年3月の総輸出量にほぼ達している。
輸出の流れは正常で、ピーク輸出期特有の季節的な遅延が多少見られるものの、昨年と比較して明らかに改善している。

ニカラグア: 収穫は終了し、収穫量は210万袋(1袋60kg)をわずかに上回る見込みで、当初の予想を大幅に下回る。コーヒー豆は、輸出待ちでドライミルに保管されているか、あるいは仲介業者が保有しており、大幅に高い価格で買い付けた量を徐々に放出しているかのいずれかである。生産者は、市場価格が高騰し、国内での買い付け競争が非常に激しかった時期に販売して利益を得ることができたため、好価格で販売することができた。

ベトナム: 収穫は最終段階に入り、ロブスタ種のチェリーの約95%が収穫されました。2月に下落した国内価格は、ここ数週間で安定しています。一部の農家は、供給不足と価格上昇を見込んで、あるいは年後半に出荷するための蓄えとして、コーヒーの出荷を控え始めています。収穫と収穫後作業が完了した地域では、新穀の開花が順調に進んでいます。降雨量にもよりますが、開花は4月中旬まで続く見込み。今後数週間は季節外れの豪雨が予想されており、影響を受ける地域では花の損傷やサクランボの着果不良のリスクがあります。

以上、ご参考になれば幸いです。

2026/03/20 Friday 01:31

強かったですね、ベネズエラ

コロンビア担当の花岡です。

普段野球に全く興味が無く、盗塁も敬遠もなんだそれ?だった私ですが、このたびまんまとWBCにハマりまして、日本以外の試合もしっかり観戦しました。
日本の結果は残念でしたが、このご時世にベネズエラがアメリカに一矢報いる様子は、南米担当者として感じるものがありました。 今回決勝トーナメントに残ったプエルトリコ・ドミニカ共和国はどちらも強豪国ということですが、カリブの国々がこれだけ強いのは、やはりアメリカとの距離が近くスポーツ文化の影響を受けているからだそうです。

では、アメリカと仲の悪いベネズエラではなぜ野球が人気なのでしょうか。
調べてみたところ、実は野球が同国に渡ったとされる19世紀末〜20世紀初頭、両国の関係は良好だったのです。その時代に学校や国内リーグなどの文化が作られ成長していって、今ではメジャーリーグに多数選手を輩出し、スカウト網も存在してる国なのだそうです。政治は対立していても、野球は”経済・キャリアのルート”として機能し続けているのですね。
一方、私が担当しているお隣コロンビアは全く異なり、野球が人気なのはカリブ海側の一部エリアだけで、内陸はサッカー文化が圧倒的です。

コーヒーについてもこの2国を比較してみました。
アンデス山脈に連なるベネズエラとコロンビアは、いずれもコーヒー栽培に適した自然条件を備えています。標高、気候、土壌といった観点では大きな差はなく、いずれも高品質なアラビカ種を生産し得るポテンシャルを持っているのです。それでも国際市場での存在感には明確な差があります。コロンビアが安定供給と品質の両立によりブランドを確立してきたのに対し、ベネズエラは輸出量・流通の面で不安定さを抱え、市場での認知は限定的にとどまっています。

この違いを分けたのは、自然条件ではなく“仕組み”といえるでしょう。コロンビアは生産者支援や流通、品質評価の枠組みを積み重ね、「山で育てた価値を市場に届ける」構造を築いてきました。一方でベネズエラは、そのポテンシャルを持ちながらも、経済が不安定で、外へコーヒーを届ける仕組みの構築が遅れています。
同じアンデスでも、価値は自動的には伝わず、その文化を育てる力と届ける力があって初めて、市場での存在感は形になるのかもしれません。

今後例えばベネズエラの情勢が安定したとして、コーヒー産業も回復するとしたらどうなるでしょうか。
まず、量を増やすのは時間がかかるため、小ロットの高品質に振り切り 、「少ないけどめちゃくちゃ良い」レンジで市場に再参入するのはありかもしれません。メリダなど良い産地もあるのでブランディングできるかもしれません。また、経済がオープンになれば、国外の輸出業者を誘致するとより早い発展につながりそうです。

ここまでつらつら書かせていただきましたが、
要するに、野球っておもしろいですね。笑

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