品質管理チームではコーヒー生豆に関する品質管理全般を行っています。
主な仕事内容は、お客様の個別管理、商品管理の細分化・厳密化、仕入れ業者の管理、商品に付随するサービスの4つです。
私たちが目指しているものは、「お客様が求める品質の商品を適切にご提供することにより、お客様に満足していただくこと」です。
社内残留農薬自主検査を行うなど、安心・安全の確保への努力も怠りません。
- 商品の出荷やサンプル出荷に際して、お客様のご要望に見合ったロット選定を行える環境を構築しています。
- 納品ロットなどに対するお客様からの評価や要望を収集し、品質管理に反映させています。
- お客様からのご指摘に対して原因の究明と適切な是正措置を講じることで、品質の改善及びお客様との信頼関係の構築に努めています。
- 弊社独自で設定した管理項目をもとに各商品に対する厳密な管理を行い、検査結果を分析し評価・管理しています。
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水分検査
生豆には9~13%程度の水分が含まれています、水分過大は変質速度に影響を与えます。またカビ毒の発生リスクも高くなります。水分値過少は搬送ラインでの衝撃により割れが生じる可能性があります。
弊社では互換性を確認したうえで、ISO1447-1978換算した数値にて管理を行っています。
13.5%以上の生豆はリジェクト対象としています。
商品グループ毎に月間での平均値などを算出し、異常値を示す場合には輸出業者への報告を行うなどの管理を行っています。
スクリーン検査
粒の大きさも重要な品質要件になりますが、生産国でのスクリーン規格にも曖昧さがあり、また、測り方やオペレーターによる誤差も生じます。
弊社ではこの曖昧さを無くすためにふるい振盪機を使用して計測しています。
スクリーンの枚数を常に一定にして、回転数と時間にて管理しています。
また、スクリーン規格が設定されていない商品に対しても必要に応じて計測しています。
焙煎
味覚検査(カップテスト)を行うための代表サンプルの焙煎(サンプルロースト)を行います。
好ましくない味(異味異臭)を見つけやすくするために、通常飲まれるレベルよりも浅めの焙煎を行います。
重要な風味の評価に影響を与えないように、オペレーターは有資格化し、温度設定など細かくマニュアル化しています。
また、焙煎豆も食品ですので、素手で触らないように配慮しています。
焙煎終了後、カラー値(L値)の計測を行い、焙煎度合が味覚検査用のサンプルとして適切かどうかの確認を行っています。
味覚検査(カップテスト)
味覚検査も客観性を保ちつづけることがとても重要なポイントです。
弊社では社内有資格者2名以上による味覚検査を義務付け、準備やテスト方法まで細かく規格化することで外的要因による影響を排除する努力を行っています。
1)フレーバー、2)酸味、3)ボディーの質の良し悪しと強弱、及び異味異臭の3項目から評価します。
更に、SCAA方式での評価にも対応可能です。
データベース化
上記の項目を含む全ての評価をもとに、商品に対す る評価が行われます。
全ての情報はコンピューター内にデータベースとして蓄積され、商品のトレースがすばやく行えます。
また、蓄積データをもとに、定期的な分析も行います(商品ごとの水分値の変化、仕入業者のリジェクト率など)。
また、出荷に際して、お客様の求められている品質を検索して出荷することも可能です。
- 全ての検査結果をデータベース化し、速やかにトレースが可能なシステムを確立しています。また、お客様の求める品質の商品をすばやく探し出すことも可能です。
- お客様の要望をもとに、弊社独自の新しい規格(SIプリパレーション)を立ち上げました。
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SIプリパレーションとは、お客様の望む品質を適切に再現するために作成した、より細分化・厳密化した規格です。
お客様のニーズを具体化するために必要な規格を設定し、ひとつの商品を立ち上げることです。
通常の生産国や輸出業者の規格では対応しきれない細かなご要望に対しては、このSIプリパレーションとして商品を立ち上げ、独自に設定した細かい管理基準にもとづいて管理していきます。
- 味覚検査のテスター自身の味覚感度を上げるために、定期的なトレーニングを行っています。
- 定期的な仕入れ業者の評価を行い、品質の向上を目指しています。
- 品質に関する評価を常に生産地へフィードバックし、品質の安定・改善につなげる努力を行っています。
- カッピングセミナーや勉強会の開催を行っています。
- お客様指定焙煎度合での焙煎豆サンプル提出にも対応しています。