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2009EAFCA(7) 日本の残留農薬問題

ルワンダに遊びに行ったのか!?(いや違う)

このシリーズの最後は本題のEAFCAでの発表のことを。

 

日本の残留農薬問題をテーマに20分ほどプレゼンしてきました。

会場はこんな感じです。プレゼンの後でさらに質疑応答が20分。

ステージに用意された席に座って会場からの質問に答えました。思った以上に

会場からは日本の対応に対して厳しい意見が出されましたね。もともとしゃべる方も

聴く方も苦手なのですが、独特のクセのあるアフリカ英語でまくし立てられて

とにかく疲れました。何を言っているかよく分からないけど、すごく怒っていることだけは

分かるというとても居心地の悪いひとときでした。

でもこの招待講演、受けてよかったと思っています。日本のポジティブリスト制度のことを

十分に知らない方にいろいろとアドバイス、情報提供などができたから。

 

今、コーヒーでも残留農薬の問題が大きくなっていますが、私個人的には産地側よりも

日本側、私たちのあり方の問題の方が大きいと思っています。少なくとも一方的な被害者

ではありません。

被害者と思い込んでいるだけ。農薬のことを知らずに、知ろうともせずにただいたずらに

怖がっていたらどんなレベルで安全性を確保したって、安心は確保できません。

マスコミの報道、政治家の言動、消費者の反応、いずれも滅茶苦茶なことが多すぎます。

作ってくれる側に厳しい基準を押しつける前にやるべきことはあったんじゃないかな。

でもまだまだ遅くありません。農薬のことをちゃんと知る。その個々の努力の積み重ねが

世の中を変えるはず。

私にもできることはあります。一つは消費者に伝える努力をすること。それから生産者に

情報を提供したり、分析のサポートをしたりすること。

コーヒーは幸せの飲み物。

いつまでもおいしいコーヒーを飲める世の中でないと困りますから。

 

ルワンダ最後の夜は雨季にも関わらず雲一つなくきれいに晴れました。

この日はバレンタインデー。もちろんルワンダにもあります。

パーティー会場から聞こえてくる音楽を聴きながら、美しく輝く南十字星を眺めて

過ごしました。

ルワンダはホントにいいところでした。機会をつくってぜひまた行きたいと思っています。

石脇