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"断食明け"の風景 ?

アジアエリア担当の三木です。今回はイスラム世界の話題を。 

今世界中のイスラム圏は一年でもっとも大切な日"断食明け(イドゥル・フィトゥリ)を迎えているところです。

イスラム世界の一年は9ヶ月で循環しており、その最終月ラマダンは一切の欲を絶って過ごさなければなりません。例えば、日の出から日没までの飲食が(つばを飲むことさえ)禁じられているイスラム断食についてはよく知られているところですが、この禁欲月が明けた瞬間がすなわちイスラム正月"イドゥル・フィトゥリ"であります。イスラム暦では日没がその日の終わりを意味し、つまり翌日がきたことを意味しますので我々ノン・イスラムからすれば明日にすればいいのに、という感覚の深夜からさっそく町中で盛大に騒ぎだします。よって、ラマダンの最終日は睡眠不足の日となるわけです。

少し昔の話になりますが、このラマダン期間中インドネシアのバンドゥンという町でイスラム断食を行ったことがあります。

成人にして初めてラマダン期間をイスラムのリズムで通過し、日中から物を口に入れていいと考えるだけでどきどき胸の詰まる思いがするほど「ありがたみ」に対して敏感になっていた私に、イスラムの友人からイドゥル・フィトゥリを共に祝おうという誘いがあったのです。

このイスラムの大切な日に、その日の写真を見ながら、あるイスラム家族と過ごした一日のことを話してみたいと思います。

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