コラム

ロス カウチョス

2007/11/09 Friday 13:32

出利葉です。

今晩がとうとうコロンビア最後の夜になりました。 

ロスカウチョス生産者グループの収穫は始まったばかりでしたが、

パーチメントサンプルをもらい、今日、ボゴタでカップをしました。

力強い味で、しっかりした酸味がありチョコレート、ワイニー、、、

複雑なアロマを感じました。今年の品質も期待大です。

ロスカウチョス生産者グループには現在カップの設備がありません。

現在、村にカップができる設備の導入を考えているとのことでした。

すでに、カッパーはグル―プの1人であるエルメス コカさんが

アメリカでSCAAの認定カッパーの研修を受け、Qグレーダーの

資格も取っています。そんな彼に私の愛用のカッピングスプーンを

プレゼントしました。私が8年間使っているお気に入りのスプーンです。

初めてブラジルに行った時、名前を彫ってもらい作ってもらたの

思い出の品です。これまで、このスプーンでいろいろなコーヒーを

カッピングしてきました。このスプーンで将来、我々の「品質」を

彼に味わってもらいたいと思いプレゼントしました。エルメス ファミリーと

スプーンをプレゼントした時の写真をアップします。 

   

コロンビア<北部>

2007/11/08 Thursday 14:06

出利葉です。 

コロンビア北部のノースサンタンデール県の視察が終わりました。

地区を指定した商品造りから、農家・区画までのトレースがとれる商品の

可能性が開けました!!当初の目的以上の成果となりそうです。

コロンビアは、小農家が多く、ノースサンタンデール県も同様です。

1農家を指定する方法でなく、小農家のコーヒーである程度のロットを

つくり、我々の望む品質と数量を確保する予定です。生産者達も喜んで

「品質」へ取り組んでくれます。現地の流通も協力してくれます。

色々な分野の人たちが、我々のために協力してくれるアミーゴです。

その一部を写真で紹介します。

 

コロンビア<南部>

2007/11/06 Tuesday 13:38

中南米エリア担当の出利葉です。

ウイラ県のネイバから車で南下して、ガルソンを超え、ピタリトという町から

さらに山に入り、私たちの商品を造ってもらっているサン アグスチン村の

生産者を訪ねてきました。75名の生産者グループ「ロス カウチョス」です。

ネイバから4時間以上のかかります。。。

コロンビアに入り、毎日必ず雨が降っています。昨日はボゴタでヒョウが降った

ようですが、大きなトラブルはなさそうです。1日中雨が降っていることはありません。

夜から朝にかけて雨が降り、昼過ぎにやみ、また雨が降っているといった感じです。

明日から最終目的地の北部(ノースサンタンデール)へ向かいます。

朝6時の飛行機に乗るため、5時前にはホテルを出ます。

ロスカウチョス生産者グループの農園で収穫のお手伝いもしました。

写真をアップします。

 

コロンビア<中部>

2007/11/03 Saturday 10:43

キンディオでの目的が一段落して、今日は小農家を視察して、車でマニザレスまできました。

1.5ヘクタールの農園、2ヘクタールの農園と小農家の人たちと直に触れあうと、

いろんなアイディアが浮かんできます。特にキンディオは我々を温かく迎え入れてくれ、

どんなことでも出来る地区の一つとなりました。商売以上のフレンドシップが今回の訪問で

再確認できました。

 

明日は、午前中に標高4000m近いコーヒーの倉庫を見に行きます。そして、12時の飛行機に乗り

ボゴタを経由して南部のウイラへ行きます。今いるマニザレスは有名な温泉があります。

今から温泉で疲れを癒してきます!!!

 

出利葉

 

 

コロンビア満喫中!

2007/11/02 Friday 19:19

 研究開発室の石脇です。エリア担当と一緒にコロンビアに来ています。

  昨日は実験農園でのサンプルづくりに立ち会いました。目の前でたくさんの人の協力

に支えられてサンプルがつくられていきます。研究者としてとても幸せな時間でした。

感謝の気持ちでいっぱいです。

 そして、これから私たちのものづくりが本格化します。とりあえず、そう遠くない日に

いろいろとおもしろいデータをお見せできると思います。お楽しみに!

 幸せのお裾分け。撮れたてのアマレロの画像を添付します。赤い実、青い実、黄色い実、

そして白い花。すべてが美しく、感動的です。

アマレロです

 

コロンビアに来ています

2007/11/01 Thursday 12:53

中南米担当の出利葉です。

昨日の夜コロンビア(ボゴタ)へ到着して、今はアルメニア(キンディオ)にいます。

今朝、ボゴタで簡単な挨拶をして、10時45分の飛行機に乗り約1時間でアルメニアにつきました。

さっそく現地パートーナの農園で、これから始るモノ造りの基礎となるサンプルつくりを

おこないました。ウエットミルに4時間張り付き、いろんなサンプルをつくり、明日の朝

その出来の確認に再度行きます。

 今回は、コロンビアの中部、南部、北部を回りパートナーとの絆を太くしていきます。

 また、研究開発室に石脇と一緒にきています。研究者の目から見る産地とコーヒー

道中の話がとても楽しみです。

キンディオでは、2年ぶりに再会したアミーゴとも楽しい時間を過ごせそうです。

それでは、また。。。

(品質管理の高田のプレッシーを感じ、時差ボケと肉体労働での疲れの中、パソコンに向って

 います。。。)

 

出利葉

 

コロンビアでの一杯のコーヒー

2007/10/31 Wednesday 12:58

品質管理 高田です

今、当社社員がコロンビアに出張中です。もしかすると、現地からの報告が入るかもしれませんので、お楽しみに!

私も以前にコロンビアには行ったことがありますが、首都ボゴタには大きなショッピングモールもありますし、そのショッピングモールではキャラクターの着ぐるみを着たスタッフが、子供たちをあやしていたり・・・・日本とかわらない印象を受けた場所もありました。しかし、実際のコーヒーの生産現場では、とても裕福とは言えない、質素な生活をしている人が多いというのが現実です。そのコーヒー生産者宅でいただいた1杯のコーヒーの味は今でも忘れません。ピッカーであるお父さんが収穫したコーヒーにお母さんの愛情が注ぎ込まれた1杯のコーヒー、とても心に染みる1杯でした。

そんな農園で取った写真です。とても急勾配で栽培されていて、収穫作業の大変さが容易に想像できました。でも、お父さんは手馴れたもの、すいすいと移動し、大切に手摘みの収穫をしています。

"断食明け"の風景 ?

2007/10/22 Monday 18:42

なぜ彼らは断食を行うのでしょう?(実際には、なんでミキが断食するんだ、と彼らの方から訊ねられる方が多かったのですが。。)

ある人は、世の中に必ず発生する貧困のその辛さを身をもって知るため、と。ある人は、体の調子を取り戻すため、と。また、ある人からは、理由はない、断食に対しての考え方が即ちそれぞれのイスラムに対する認識そのもの、という総括的なものまで様々な言葉が出てきます。もっとも、イスラムというのは割合現実的にできていて断食の方法そのものも個人の事情や体力面などから、例えば"水だけは飲んでもよい"などカスタマイズができるのです。このようにして毎年毎年9ヶ月目に彼らはそれぞれの認識とそれぞれの方法によって体を張ってこのもっとも重要な節目を過ごします。そして新しい次の一年を身も心も空白にして望みます。断食明けが近づくとテレビの画面では"断食明けは家族そろってハンバーガーを食べよう!"といった断食バージョンのCMも流れ始め、あと少しあと少し、、といった気持ちになってくるのですが、これもまたひとつの"年末気分"でしょう。

さて、"盆と 正月が一緒に来たような"という言い回しがありますが、日の傾きかけたころお墓参りに誘われた時まさにその言葉を思い出しました。数年前に亡くなられた彼のお父さんのお墓参りです。彼の家からほんの少し歩いたところにあるイスラム墓地。彼のお父さんが眠るお墓に生前愛用されたという香水を振り、皆で黙祷をいたします。私も、いつもよりおめかしをした物乞いの女の子たちに袖やおしりを?まれながら、静かに黙祷を捧げます。

帰りも乗り合いバスです。いつもと同じくたびれた車体なのに正月料金なのか高い金額を要求するのが癪ですが、ラマダン中は空腹で不機嫌だったドライバーたちが、今日はとても柔らかい表情に戻っているので、まあ、いいだろうという気持ちです。

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"断食明け"の風景 ?

2007/10/17 Wednesday 21:34

5時だったか6時だったかまだ薄暗いうち彼の家に向かいますと、到着するや表の通りに出るようにいわれます。近所の民家からも正装をし巻物を持った人たちが出てまいりました。何が始まるのか判らないのですが、どちらにせよ私がいてはいけないような気がいたします。

「ミキも参加しなさい」というので「何に?」と切り出す間もなく背中を押され整列の中に。続いて拡声器によるイスラムの祈りが町内に響き渡るやそこにいる皆が一斉に立ったり座ったり拝んだりでとても私が出る幕ではありません。こんな緊迫した気分で新年が明けるとはまさか思いもしなかったのですが、友人が隣から「写真を撮ってもいいぞ」と言ってくれたのでとりあえずそーっと一枚。

"新年明けましておめでとう"に相当するイスラム新年の言葉があります。"身も心もお許しください"と懺悔の気持ちに満ちた言葉であります。この言葉を掛け合うことで、過去一年の過ちが許され、リセットされた状態で新年の日を迎えることができるのです。私も彼らに真似て、すれ違う近隣の方々に同様の言葉を掛けたのですが、この宗教感に満ち満ちた空気の中で当然私の言葉にはまったく重みがありません。

友人の家に通されると、彼のお姉さん、その娘さんたちが、さっそく食事の用意を始めます。それまでの一ヶ月間、朝の4:30くらいから夕方18:30くらいまで何も口にしない生活を続けていたので、こんな明るい時間に本当に食べてもいいのか、という違和感があります。冷蔵庫から冷たい水が出されこれにシロップを混ぜるか?とのジェスチャー。イスラム教徒ですから宴席にビールはありません。しかし、今日はこの真っ赤なシロップで酔いそうな気がします。ずらりと並べられたいくつものインドネシア料理。普通なら、お招きを受けたものがけして言わないような言葉もついついこぼれてしまいます。「これ本当に、今、食べてもいいんですか。。」  

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"断食明け"の風景 ?

2007/10/16 Tuesday 20:06

アジアエリア担当の三木です。今回はイスラム世界の話題を。 

今世界中のイスラム圏は一年でもっとも大切な日"断食明け(イドゥル・フィトゥリ)を迎えているところです。

イスラム世界の一年は9ヶ月で循環しており、その最終月ラマダンは一切の欲を絶って過ごさなければなりません。例えば、日の出から日没までの飲食が(つばを飲むことさえ)禁じられているイスラム断食についてはよく知られているところですが、この禁欲月が明けた瞬間がすなわちイスラム正月"イドゥル・フィトゥリ"であります。イスラム暦では日没がその日の終わりを意味し、つまり翌日がきたことを意味しますので我々ノン・イスラムからすれば明日にすればいいのに、という感覚の深夜からさっそく町中で盛大に騒ぎだします。よって、ラマダンの最終日は睡眠不足の日となるわけです。

少し昔の話になりますが、このラマダン期間中インドネシアのバンドゥンという町でイスラム断食を行ったことがあります。

成人にして初めてラマダン期間をイスラムのリズムで通過し、日中から物を口に入れていいと考えるだけでどきどき胸の詰まる思いがするほど「ありがたみ」に対して敏感になっていた私に、イスラムの友人からイドゥル・フィトゥリを共に祝おうという誘いがあったのです。

このイスラムの大切な日に、その日の写真を見ながら、あるイスラム家族と過ごした一日のことを話してみたいと思います。

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